【メディア掲載】

 

広報・IR・リスクの専門メディア「広報会議」で「広報担当者のための企画書のつくり方入門」を連載中です。

平井彩子の「彩色兼美」〜昭和枯れすすき〜

2013.10.24 じゃぶじゃぶ

 
気付いたら、前回の投稿からずいぶんと経ってしまった。
わたくしはというと、とある仕事で地方を数カ所周り、夜はその土地の物を食べて飲んで、出張ライフを楽しんでいた1ヶ月。
 
どさまわりも終わったので、そろそろ書かないと・・・汗
というわけで筆をとった次第です。
 
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で、何が「じゃぶじゃぶ」なのかというと、
中小企業向けの補助金が、24年度の補正予算ないし25年度予算で、今もじゃぶじゃぶ出続けているということです。
 
どうせ使うお金なら、自己資金や借入ではなく、もらえるお金がいい。
そりゃ当たり前です。でも、”もらえる”ってそんなに甘くないわけで、審査に合格する資料づくりも大変ですが、その後使ったお金の管理もなかなか手間のかかるものであったりするわけです。
 
でも、じゃぶじゃぶ出るようになると、自分の会社でも補助金取りたいなと、どの会社も欲が出てくる。
製造業によくあてはまる「ものづくり補助金」なんかだと、機械メーカーが自社の機器を販売したいために補助金を勧めてきたりすることもあるそうです。
 
お金がほしいために、無理やり要件を合わせたり、性急な設備導入に走ったりすると、今必要でないものを買うことになったりするなど、本末転倒がおきるわけです。
 

まぁ、ですから、”飛びつきすぎない” ということも必要なんです。

 

飛びつく前に、少し先(2,3年程度)の事業計画ないしおおまかなビジョンを描いて、この先どうなってたいかを起点に考えたときに、今設備導入することが、適切なタイミングなのか、そのタイミングと補助金のタイミングが合っているのか。を考えることが重要なんだと思います。

 

計画もなく、もらえるからと無理やり帳尻合わせを行うから本末転倒になってしまうわけでね。

資料作るのも企業さんにとっては結構な手間ですからね。
とりあえず出しておこうって言っても、そのとりあえずも大変だったりする。
 
やっぱり、「ご利用は計画的に」なんでしょうね。
 
来年も "じゃぶじゃぶ” は続くという噂です。
波を捉えたいひとは、まず事業計画を。ですね。

プロフィール

平井彩子(ひらいさいこ)1980年東京生まれ。

中小企業診断士  独立系ソフトウエア開発会社にて、システムエンジニア、プロジェクトマネージャとして業務システムの構築現場を数多く経験。その後、中小企業向けコンサルティング会社に転職し、中小企業の経営を支える生々しい仕事を経験。2012年コンサルタントとして独立後は、経営支援、企業研修、執筆等、幅広く活動中。趣味は人間観察と梅干づくり。

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