平井彩子の「彩色兼美」〜昭和枯れすすき〜
2013.12.27 動機づけ・衛生理論から知る2013平井彩子
その昔、ハーズバーグという先生がね、仕事に対する満足をもたらす要因と不満をもたらす要因は違うんだよってことを解いたわけ。で、前者を動機づけ要因、後者を衛生要因と呼んだの。
数百人の人に、仕事において気持ちよく感じたとき、よくない感情を頂いたときはどんなときかと質問したら、
気持ちよい感情は、仕事の内容についてが多く
よくない感情は、仕事を取り巻く環境に関するものが多いことがわかったらし。
要するに、
動機づけ要因ってのは、
・仕事をやり遂げた達成感
・仕事を通じて自身の能力が向上した
・責任ある仕事を任される
など
衛生要因ってのは、
・職場の人間関係、労働環境
・賃金
・会社の方針
などが、あげられる。
賃金が満足いかないと不満足につながるけど、賃金が満たされたとしても、その不満が解消されるだけで、満足に結びつくわけではないということ。逆に、仕事を通じて達成感を感じれば、満足に結びつくが、満たされないからといって、それが直接不満足につながるわけではないのだ。
組織を活性化させたいからと、衛生要因だけ改善しても、従業員は満足しないわけ。動機づけ要因をつついてあげることが重要なんだわな。
でさ、
今日、年明け遊ぶ約束を友人2人と話していて、妙に気分が乗ったから、Excelに段取り取りまとめたりしたわけ。
A氏:「ぶわははは!さすが、できる彩子ねえさん!仕事はやいねー」
B氏:「ラーメン食べていた間に、草案ができてる!!!すばらしい!!!」
彩子:「だろ、デキル子!アタシ」
A氏:「たまにエンジンかかるの遅いけどな。」
彩子:「ヤバイっっ、アタシの特性がバレてる。。。汗 意外と気分で動くので・・・汗」
B氏:「燃料は酒かー、燃えやすいからいいねぇー」
彩子:「燃料あっても燃えるとは限らない。だって、、、「気分」だから、、、汗」
B氏:「旨い酒提供すれば、気分よくなるんじゃない?w」
彩子:「そこに因果関係はない。動機付け衛生理論みたいなもんです。酒を飲むことはストレスの解消にはなっても、モチベーションがあがって仕事の効率がよくなるわけではありません。」
B氏:「ほほおー!納得」
そゆこと。
そりゃ、酒がガソリンになるって、ひどいわ。ありえん。
友人との会話にモチベーションの理論を持ち出すのも微妙だけど。

2013年は年明け早々、自分に向かない仕事で精神不安定になり、挙句4月初旬まで体調を崩し続け、最悪な幕開けでした。そんなこともあって、自身の「精神衛生」を保つことに注力したためか、わりとどんな仕事なら自分のモチベーションがあがって、どういうときにテンション落ちるのか、理解してきた今日この頃。
でも、これって大事だよなと思う。顧客のトラブルで昼夜問わず精神すり減らしたり、業務過多でも私の代わりはいなかったり(当たり前)、そんな中、自分自身のバランスを取るには、自分のことを今まで以上に知ってないといけないわけでね。もちろん私みたいな個人事業主だけでなく、企業内個人事業主みたいな人や経営者も同じ。
アタシの辛いときの逃げ場は、美味しいもん食べたり、買い物したり、先輩に話したり、仲間に話したり、
仕事へのモチベーションがあがらないときは、仕事の段取りを細分化してまとめたり(プロマネでスケジューリング組むことばっかやってたから)、帳簿をつけたり(こういう事務作業も意外と好き)、そんなことをしてるとだんだん仕事をする気分になってくるわけです。
でも、本質的な喜びは満足は、やっぱりお客さんの笑顔かな。コンサルタントと言いながら、カウンセラーみたいな仕事が多いよね。来年も美味しいお酒を飲んで、楽しく仕事をしていきたいものです。

プロフィール
平井彩子(ひらいさいこ)1980年東京生まれ。
中小企業診断士 独立系ソフトウエア開発会社にて、システムエンジニア、プロジェクトマネージャとして業務システムの構築現場を数多く経験。その後、中小企業向けコンサルティング会社に転職し、中小企業の経営を支える生々しい仕事を経験。2012年コンサルタントとして独立後は、経営支援、企業研修、執筆等、幅広く活動中。趣味は人間観察と梅干づくり。