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広報・IR・リスクの専門メディア「広報会議」で「広報担当者のための企画書のつくり方入門」を連載中です。

平井彩子の「彩色兼美」〜昭和枯れすすき〜

2013.06.11 今しかできないこと

 

アタシにとって今しかできないこと。それは「梅仕事」

(プロフィールにも趣味、梅干づくり・・・なんて書いているほど)

 

梅雨らしくない梅雨時期を迎えた今年ですが、これも梅が最盛期を迎えるからという理由で「梅雨」と名付けられたとか。

 

そんな梅ですが、出回るのは1ヶ月半くらいと本当に短い。

 

5月の中旬から下旬にかけて小梅。

同時に梅酒や梅ジュース、ジャム向きの青梅が出回るようになる。

6月に入ると、徐々に緑と黄色の混じった、熟れ始めの南高梅なんかが出回り、中旬から下旬にかけて、まるでプラムのような香りを放つ完熟の梅になり、出荷が終了する。

あっという間の1か月半だ。

気候により最盛期が微妙にズレるので、希望する完熟度の梅を入手するのはタイミングが重要という代物だったりする。

 

アタシの梅仕事始めは、たぶん5,6年前。

もともと、しょっぱい梅干し(梅と塩だけで作られた物)を梅干しと思って育ったのに、スーパーでは減塩の甘い「調味梅干し」ばかりが目につく。しょっぱくて酸っぱい懐かしい味のものは、デパートに行かないと買えないのだ。

 

そか!それなら自分で作ればいいんだ!

 

と、思いつき、手始めに小梅で梅干しを漬けてみることにした。

 

梅を塩漬けにして、カビに注意しながら梅酢があがるのを待つ。そして、赤シソを入れて、じっくり色づくのを待つ。当初は干すのが面倒だったので、干さない梅干しを作っていた。

 

おぉ、意外と簡単じゃないか。

 

ってなわけで、中小企業診断士受験の年も勉強しながらも梅干しだけは作った記憶があるくらい、たぶん、おそらく、毎年細々と梅干しを漬けていた。

そろそろ梅を干してみたくなったアタシは、土用干しチャレンジを決意するも、土用の丑の日あたりで晴れている3日間に干すといっても、当時サラリーマンの身分でいきなり会社を休めるはずもなく、母に「干すから見といて」と頼んだ。

 

会社から帰宅すると、母は大激怒だ。

「なんで、こんな風の強い日に梅干しを干すわけ!飛ぶかと思ってずっと見てなきゃいけなくて大変じゃない」

 

おぉ、大変ご立腹だ。

そりゃマズイなと色々考えた結果でた答えが・・・

 

じゃ、会社で干せばいいんだ!

 

となり(?)、当時小規模企業に働いていた強みを活かし、梅干しを会社で干すことにした。

そして、ただ干すのでは面白くないと欲を出し、梅を漬けるイベントも開催することにした。

偶然にも大田市場に友人がいることを思い出し相談すると、あれよあれよという間に、梅農家さんや和歌山県農協さんをご紹介頂いたりし、アタシの梅ネットワークは一気に広がったのだ。

 

今は、会社にも所属しておらず、干すところは話題の観光地すぐそばの屋上をお借りしているのだが、これまた日当たりがよくて大満足。都会でも梅干し干せるよと少しでも理解が広まれば、幸いである。

気付けば3年目となる梅干し漬けイベント。

 

渋谷のカフェでいい大人がワイワイと梅を塩漬けにして、私が干して、完成したら皆さんに梅干をお渡しするという企画です。

 

日本の食文化を再考しよう、、、なんて高尚なことは申しません。

でも、保存食だしね。美味しいしね。健康にいいからね。

 

何より、この季節、この時期にしかできないことってのがいいよね。

そんな幸せを感じながら、やっています。

 

あ、今年は、2013年6月23日[日]開催予定。

まだ、空きあります。(宣伝しちゃった。エヘ)

 

https://www.facebook.com/love.umeboshi

プロフィール

平井彩子(ひらいさいこ)1980年東京生まれ。

中小企業診断士  独立系ソフトウエア開発会社にて、システムエンジニア、プロジェクトマネージャとして業務システムの構築現場を数多く経験。その後、中小企業向けコンサルティング会社に転職し、中小企業の経営を支える生々しい仕事を経験。2012年コンサルタントとして独立後は、経営支援、企業研修、執筆等、幅広く活動中。趣味は人間観察と梅干づくり。

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