横田響子との往復書簡
「女の目線・男の目線」〜その中間に解がある〜

2013年11月12日(火)
【上の句】女の目線・男の目線 ver 1.1
謎めいた往復書簡 ようやく4ヶ月の時を経て返信。
片岡さんと横田響子の往復書簡が実は6月に始まったのをご存じだろうか。
※あらためて「自己紹介をしたほうがよい?」と思うほど日が経ってしまっているものの。。。是非、第一回をご覧ください(アーカイブはこのサイトの右上)
第一回を「他力本願でいきまーす」と送ったら、スマートで素敵すぎる返信が翌日戻ってきて。思わずフリーズ。
寝かすこと4ヶ月。熟成することなく今に至っています(笑)。

大御所・片岡さん相手に勇気あるぜ!と思う方も多々いらっしゃるかと。
まだ続行して良さそうな雰囲気なので気まぐれに返信するやんちゃ・横田です。
さてさて、本題。
PR・企画立案のプロと言えば、片岡さん。是非、聞いてみたいことがあります。
「ミラクル」について。
そう、長嶋監督が言う、メイクミラクルです。
企画を考えるとき、ミラクルなアイデアが降りてくる瞬間ってありませんか?
ミラクルを起こし続ける秘訣ってなんですか?
ミラクルなアイデアを着地させる確率は100%ですか?
28歳で独立して8年目の横田。実は、毎年、毎年、J300という女性社長300人が集まる祭典を実施しています。4回目の昨年は、横浜市とともに開催、大御所・秋元康さんお招きしてNHKーBSの特番にまでしていただくなど、ミラクル体験をしています。
ただ、いまひとつ、このミラクルを科学的にとらえられず。
思いついてしまったものを力技で解決し続ける精神力もなにげにつらいのです。
なんだかんだと親身になってくれる関係者のおかげでこれまで乗り切ってます。
(ちょいと宣伝はさみます)
ちなみに、今年のJ300は、テーマを絞り、内閣府やお茶の水女子大学、ニュービジネス協議会などなど、またも多くの関係者を巻き込みながら
2014年の1月22日に実施します(^^) 。今年もミラクル♪
(本題!本題!)
良い企画に描ききること、アイデアが降りてくる瞬間までの苦しみ、実現させる力。「ちょっとでもクールに実行したい」。そんな一心で経験豊富な片岡さんに、「ミラクル」について教わろうと思います。
あれ、これって悩み相談コーナーじゃない。。。ま、いいや。こんなに放置して、片岡さんからどんな返答なのかとっても心配。ドキドキします。
2013年11月12日(火)
横田響子

横田響子プロフィール
1976年生。お茶の水女子大学卒業後、'99年株式会社リクルート入社。6年間人材部門を中心に営業・新規事業立上げ・事業企画を経験後退社。2006年株式会社コラボラボ設立。女性社長を紹介する「女性社長.net」、女性社長300名が集結するイベント「J300」、女性社長の逸品を販売する「Wooooomen's!(ウィーミンズ)」を企画運営。大手企業を中心とした新規事業の立ち上げ、販促支援など多数のプロジェクトを運営。女性キャリアデザイン協会理事、内閣府・男女共同参画連携会議議員を務める。血液型はB型。
2013年11月13日(水)
【下の句】「女の目線・男の目線」 ver. 1.1
4ヶ月ぶりの「上の句」。そして本日は、横田女史には、ある媒体での鼎談にお付き合いを頂いた。異色の組み合わせと、自由なテーマ。とても「ミラクル」で貴重な体験だった。
ところで、今回の横田女史からのお題は「ミラクル(miracle)」である。
「ミラクル(miracle)」とは一般には「奇跡」と訳す。そして「奇跡」とは「起こり得るが極めて可能性が低い事象が起きること。」または「科学的に説明のつかないような要因で可能性が低いことが発生すること」である。
ここから彼女からの3つの質問に答えることができる。
質問1:企画を考えるとき、ミラクルなアイデアが降りてくる瞬間ってありませんか?
そんな瞬間は、ねぇー!
質問2:ミラクルを起こし続ける秘訣ってなんですか?
そんな秘訣は、ねぇー!
質問3:ミラクルなアイデアを着地させる確率は100%ですか?
そんなわけ、ねぇー!
以上が彼女からの3つの質問への、私の答えである。
「ミラクル」=「奇跡」=「起こり得るが極めて可能性が低い事象が起きること、または科学的に説明のつかないこと」 つまり・・・「降って湧いてきたり」はしないこと。「意図的に起こし続けたり」はできないこと。「100%着地させたり」はあり得ないこと、こういうことこそを「ミラクル」と呼ぶのだ。
だが、実際に「ミラクル」な出来事はよく起こる。私の今日の経験(横田女史を交えた鼎談)も「ミラクル」であった。
問題は・・・「ミラクル」が「起こりやすい人」と「起こりにくい人」との違いは何か?
本来、横田女史は「私はミラクルな出来事に遭遇することが他の人より多いです。それはなぜでしょう?」と問うべきなのだ。。。
では、なぜ彼女は「ミラクル」に多く遭遇するのだろうか?
答えはとても簡単だ。
横田女史はバッターボックスに入ると、常に「悪くても二塁打」を放つ。
一見、大ホームランを狙って大振りして三振をするバッターにも見えるし、コツコツと内野安打を狙う俊足バッターに見えるかもしれない。しかし実は「最悪でも二塁打」を常に打ち続けている。稀有なバッターなのだ。
「最悪でも二塁打」を常に打ち続けているからこそ、たまに「マグレ」で「大ホームラン」になる。横田女史は、その、たまの「大ホームラン」のことを「ミラクル」と呼んでいるのだろう。
彼女の言う「ミラクル」は、決して「ミラクル(奇跡)」なのではない。「悪くても二塁打」の中で、間違って「大ホームラン」になってしまったものなのだ。
ところで、大抵の打者は「二塁打」を打ち続けることはできない。
「最悪でも二塁打」を続けるには、何らかの自分に有利なルール、特別な「仕組み」(フレーム)が必要である。ご自身は、自分がその、優位な「仕組み」(フレーム)の中で「プレイ」していることに気がついていないのかもしれない。
では、その「仕組み」(フレーム)とは何だろうか?
■自分が好きなこと
■人がやらないこと
■社会が必要とすること
この3つを横田女史は8年間続けている。「最悪でも二塁打」を打ち続けるためには必須のフレームではないだろうか。無意識のうちに「ミラクル」を自然に生み出す「フレーム」を「メイク」していたのだ。
そういえば、長嶋監督が言うのも「メイク」ミラクルである。横田さんの、偶察力(セレンディピティ)は、きっと、こうして「メイク」されているのだろう。
横田さん、良い「上の句」をありがとうございました。では、また来年!?
2013年11月13日(木)