【メディア掲載】

 

広報・IR・リスクの専門メディア「広報会議」で「広報担当者のための企画書のつくり方入門」を連載中です。

横田響子との往復書簡

「女の目線・男の目線」〜その中間に解がある〜

株式会社コラボラボ  代表取締役 横田響子
株式会社コラボラボ 代表取締役 横田響子

2014年4月18日(金)

 

【上の句】女の目線・男の目線  ver 1.2

 

片岡さん、お久しぶりです!

 

前回の往復書簡、「メイクミラクル」についてお返事ありがとうございました。ミラクルな出来事に遭遇しやすい理由は「仕組み」(フレーム)にあり!!!

 

「自分が好きなこと」

 

「人がやらないこと」

 

「社会が必要とすること」

 

をやっていることだ!!!!。

 

フレームにまとめてくださるあたり、片岡さんさすがです。と感動しつつ勇気を頂きました。そして、片岡さんの言葉を胸に、ミラクル創発に向け奮闘してました。

一方で空白の半年のあいだに、片岡さんはコラムがどんどん増えてますね!

 

しかもアグレッシブさに男気(?)を感じるのです。ダ・カーポに加え、学生さん向けにマイナビニュース、ホットな話題をYahoo!ニュース。。。片岡さんのお得意の分野からその他まで。

 

そこで本題。今回は、「辛らつな意見を書くことについて」です。

 

 

白か黒かはっきりさせて「意見を公然と言うこと」のリスクを超えて伝える楽しさってなんですか?「炎上」って怖くないですか?ネタの拾い方、書く上で気をつけていることってありますか?男女の炎上の差ってありますか?

 

実は昨年末から、「国・行政のあり方を考える懇談会」という内閣府の行政改革チームが主催する大臣直下の若手懇談会に参加しています。

 

毎度、社会保障やリスク対応などのテーマで、専門家のプレゼンを聞いたうえで懇談会メンバーでディスカッションをし、さらにはネット中継もされています。

専門分野外のテーマは、親友との酒の席では好きに乱暴に語るものの、公の面前で話すことって、とても緊張感があるな、と思うわけです。

 

ちなみに懇談会でのディスカッションに聞き入っていると

 

実は

 

・質問をなげかけている

・フレームワークや事象の紹介をしている

・キャッチーな言葉で前の議論を言い換えてなるほど感を出す

 

など。各バックグラウンドで語り方があります。

各専門分野の言葉も含め知識・知恵・経験が飛び交い勉強になるしとにかく面白い。

 

もちろんズバっと意見する方もいますが、

冷静に聞くと、上手に意見を述べることをかわしていたりもします。(実際、物事はなかなか白黒つけられない)。

 

私自身、とっさに意見をまとめきれないことが多々あり、ただアホな感想を述べるに留めることもある。

だからこそ、コラムを通してホットな話題に意見だしをすることの「勇気」を感じます。

 

再度質問。白か黒かはっきりさせ「意見を公然と言うこと」のリスクを超えて伝える楽しさってなんですか?「炎上」って怖くないですか?ネタの拾い方、書く上で気をつけていることってありますか?男女の炎上の差ってありますか?

 

私自身は、自分の活動範囲外での意見は浅すぎる(笑)ので現状では公然とは過激なことは語らず、飲み屋で親友と話すに留めてます。とはいえソーシャルメディア時代に生きている身としては、「本当は公然と語ることは実は面白いこともあるのかしら、、、」と興味津々です。

ソーシャルのど真ん中に足を突っ込まれ、興味深いコラムを乱発する片岡さんにお聞きしたい次第です。

 

久しぶりの書簡にもかかわらず、質問ばかりで恐縮です。

今度はもう少し早めにお目にかかれればと思います。

 

2014年4月18日(金) 

横田響子

横田響子プロフィール

1976年生。お茶の水女子大学卒業後、'99年株式会社リクルート入社。6年間人材部門を中心に営業・新規事業立上げ・事業企画を経験後退社。2006年株式会社コラボラボ設立。女性社長を紹介する「女性社長.net」、女性社長300名が集結するイベント「J300」、女性社長の逸品を販売する「Wooooomen's(ウィーミンズ)」を企画運営。大手企業を中心とした新規事業の立ち上げ、販促支援など多数のプロジェクトを運営。女性キャリアデザイン協会理事、内閣府・男女共同参画連携会議議員を務める。血液型はB型。

2014年5月19日(月)

 

【下の句】女の目線・男の目線  ver 1.3

 

さて、そろそろ往復書簡の下の句を返さねばなりません。今までは、上の句を頂いたら、即日お返事していたのですが、今回は意味もなく1ヶ月ほど返信を焦らしてみました。もっとも、大して焦れてやしないでしょうが・・・

 

今回のお題は「辛らつな意見を書くことについて」だそうです。

 

横田女史は以下のように問いかけます。

 

1)白か黒かはっきりさせて「意見を公然と言うこと」のリスクを超えて伝える楽しさってなんですか?

2)「炎上」って怖くないですか?ネタの拾い方、書く上で気をつけていることってありますか?

3)男女の炎上の差ってありますか?

 

今回、お返事を書くのに間を空けたのは言うまでもありません。そうです。横田女子は「炎上させたい願望」に、すでに満ち溢れているのです。すでに炎上させる気、満々の女史に、仮に私が下記のように即答してガソリンを注いでしまっていたら・・・

 

<模範解答例>

 

1)仮に大炎上して100万人に嫌われたところで、元々会う可能性もない人達。仮に自分の身の回りの100人のうち90人から反感をかったとしても、実際に自分を支えてくれるのは残りの10人。白黒はっきりさせて、この10人を大事にした方が、色んな意味で良いですよ。だって、「八方美人」って一番イヤじゃないですか・・・

 

2)全然、怖くないですよ。たいがい「炎上」ってネット上で起こるので、最後はネットを遮断しちまえば済みますから。機関銃や斧を持ってリアルに追いかけられることは滅多にないですから。

 

ネタの拾い方なんて簡単です。「世の中の人が寄ってたかって、こいつだったら悪口を言っても構わない」という空気(立場)にあるその人を「擁護」するコメントを、理路整然とロジカルに書く。あるいは法的根拠に基いて正確に擁護すれば、たいてい「炎上」します。今なら、小保方さんとか、森元首相とか、朴大統領とか、鳩山由紀夫元首相とか、福島瑞穂議員、河野洋平議員、イケダハヤト氏あたりが、狙い目です。一般的には政治ネタの方がインパクト強いです。リピートもききます。

 

3)男女差よりも個人差じゃないかと思います。東森美和さんは一発屋ですが、室井佑月さん、西川史子さん、デヴィ夫人等は実に見事な芸風です。弟子になりたいくらいです。

 

で・・・なぜ私が即答しなかったかについてですが、上記のように即答していたら、横田女史が、すぐさま実践してしまうのではないかと、私はビビっていたわけです。

 

せっかく築き上げた「よこきょうブランド」が・・・「炎上娘ブランド」になってしまわないかと。言い換えれば、それだけの潜在的な「爆薬」はすでに抱えていらっしゃる。うっかり私が「火」をつけてしまって、火の粉が飛んできて巻き添えを食ったらどうしようかとも思ったわけです。

 

で、そうそう、最後にいい忘れていました。

 

>書く上で気をつけていることってありますか?

 

ありました、ありました。

 

「炎上」を意図して起こす時には、「邪心」があってはいけません。「邪心」とは、「儲けてやろう」「こいつを貶めてやろう」「自分が目立ってやろう」などいう「不埒な思い」「邪な気持ち」のことです。もっと簡単にいうと、「あ、これ面白い」「これ許せない」「この人いけない」「このままじゃいけない」という「純然(純真な)たる心」及び、ちょっとした下心「あ、これイジったら面白い」くらいの感情で狙うのであれば、とかく「炎上」も、ココロの灯火、垣根の曲がり角の焚き火ほどの暖かさが感じられるものではないかと思うのです。

 

つーことで、どうぞ心置きなく、炎上させちゃってください。

 

キティーの消火器買って待っています。

 

 

2014年5月19日(月)


片岡英彦